理想的な加温と加湿とは

温度と湿度

いま時計を見ると気温は27.0℃、湿度は53%と表示されています。天気は晴れ時々くもりですが、風がそよいで過ごしやすい気候です。人工呼吸器においても、肺や気管支にとって快適な環境になるよう温度と湿度を調整していくことがが重要となります。

絶対湿度と相対湿度

湿度には「絶対湿度」と「相対湿度」があります。絶対湿度とは空気1リットルに溶け込んでいる水分量で、単位は㎎/Lとなります。空気中に水分がギリギリまで溶け込んだ状態を飽和水蒸気量といい、飽和水蒸気量は温度が高くなるほど増加します。ある温度において空気中に溶け込んだ水分量が、ギリギリ溶け込める量のどのくらいの割合になっているかを相対湿度と呼びパーセントで表します。例えば20℃における飽和水蒸気量は17.4㎎/Lで、37℃では44㎎/Lまで増加します。37℃において絶対湿度が22㎎/Lであれば、相対湿度は22÷44×100で50%となります。

参考文献

松井晃:完全版 新生児・小児ME機器サポートブック. メディカ出版, 2020