小児在宅医療での人工呼吸器
小児在宅医療で人工呼吸器をみていると加温加湿の大切さがよくわかります。病院勤務時代、大人でしかも肺の状態が良くない場合には人工呼吸器の設定に気をつかいました。酸素の濃度、一回の呼吸にどれだけ気圧や時間をかけるかなどを考え、肺や気管の中の湿度はむしろ点滴や尿の量を重要視していたように思います。
人工呼吸器の加温加湿の重要性
在宅医療の小児の多くは、肺そのものに原因があるのではなく、呼吸に必要な筋肉をしっかり動かせません。からだも小さく、気管のチューブも細く、人工呼吸器から気管に入る空気の温度や湿度が適切でないと痰が乾燥して詰まってしまったり、逆に水びたしになったりしてしまいます。あらためて加温加湿器の重要性に気づかされました。