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漢方一般

  • 2024年5月6日

桂枝加大黄湯(桂枝加芍薬大黄湯)

表虚裏実証 桂枝体質は、表は虚しやすく裏は実しやすい傾向にあります。表虚で自汗・多汗となり、同時に便秘や腹痛も生じやすくなります。桂枝加大黄湯はこの表虚裏実証に対して作られたものです。 桂枝加大黄湯について 桂枝加大黄湯は桂枝湯中の芍薬を2倍量とし、さらい大黄を加えてできたものであり、また小建中湯か […]

  • 2024年5月5日

小建中湯

桂枝湯から薬量を変化 桂枝湯に膠飴を一味加え、さらに方中の芍薬の量を桂枝の2倍として、桂枝湯の作用を補虚止痛に変化させたものが小建中湯です。「傷寒論」では、「腹中急痛には、まず小建中湯を与う」とあり、「金匱要略」では「虚労にして裏急し、悸し、衄し、腹中痛み、夢に失精し、四肢酸疼し、手足煩熱し、咽乾き […]

  • 2024年4月29日
  • 2024年4月29日

桂枝加附子湯

桂枝湯に附子を加える場合 桂枝湯証とは表虚証に属しますが、その虚の程度が重いと汗が止めどなく流れ出て皮膚が湿って冷えを生じます。また表虚に裏寒を伴うときには体内の陽気もまた不足するため悪寒、手足拘攣や疼痛、舌質淡、脈遅が現れてきます。この場合、桂枝湯原方のみを用いても不十分であり、附子を加える必要が […]

  • 2024年4月29日
  • 2024年4月29日

桂枝湯3

調和営衛 桂枝湯は臨床的または薬理的には、解熱、抗アレルギー、抗炎症、鎮痛、鎮静、健胃などの作用があると考えられます。桂枝湯の生体に対する作用は決して単一的、局所的なものではなく、神経、血管、免疫など生体に内在する整体機能を調整するとされています。このことは古来中医学で「調和営衛」と呼ばれてきたこと […]

  • 2024年4月21日

桂枝湯2

表と裏 桂枝湯証とは典型的な「表虚証」といえます。表は裏と相対しますが、表裏とは病位つまり病の位置です。病が身体の表面にあるものは表で、汗腺、皮膚、皮下組織、関節、上気道の病変の多くは「表証」とされ、具体的な症状として発熱、悪風、悪寒、無汗もしくは発汗異常、身体痛、脈浮、舌苔薄などが挙げられます。一 […]

  • 2024年3月31日
  • 2024年3月31日

桂枝湯1

桂枝湯証について 桂枝湯証として以下の三症状が挙げられます。症状が一つだけ見られる場合には、それだけで桂枝湯証とは言えませんが、三つ同時に見られる場合には桂枝湯証と診断できる可能性が高まります。その三つとは、①自汗、悪風、発熱あるいは熱感、②上衝感、動悸、筋肉の痙攣や拘急、③脈は浮・虚・緩・数あるい […]

  • 2024年3月7日
  • 2024年3月31日

桂枝について2

桂枝体質とは 桂枝の証や、桂枝類方の方証が見られやすい体質の特徴として以下のものが挙げられます。 外観:痩せ気味で色白で、皮膚のきめが細かい傾向にあるります。皮膚は湿潤し、筋肉は硬く、腹部は平坦で腹壁は緊張しています。目に輝きがあり、唇は淡紅か暗です。脈象は浮大で軽く触れてもすぐに応じられます。舌質 […]

  • 2024年2月25日

桂枝について1

桂枝の性味と効能 桂枝は多くの方剤に用いられ、「傷寒論」の中で113方剤のうち44方剤に含まれています。その作用機序は複雑で適応範囲は大変広く、現代医学における単一の病態や病名で表すことは困難です。その味は「辛」で、辛味は発散の働きがあり、発汗によって表邪を発散して解するとされています。まず、①散寒 […]

  • 2021年9月23日

肺化膿症の治療はむずかしい

肺化膿症の初期の状態に大柴胡湯加桔梗石膏 足守侯の留守居役である清水甫助の妻が、病気のため宗伯先生の治療を求めてきました。咳嗽と悪臭のする痰があり、咳をすると脇下まで疼痛があります。寒気と発熱を繰り返し、食欲がないので大柴胡湯加桔梗石膏を処方されました。2,3日で熱は下がったものの悪臭のする痰は治り […]

  • 2021年9月5日
  • 2021年9月20日

発熱、心窩部痛、嘔吐下痢に温補剤

痔疾にお灸した後の発熱、鼻血、心窩部痛、嘔吐下痢 龍土組屋敷の太田生の娘は長らく痔疾を患っていました。脱肛が治らず、数十壮お灸をしたところ、発熱、鼻血を認め、心下痞鞕して嘔吐下痢をするようになりました。ある医者が寒涼剤を用いて治療したところ症状が悪化しましたが、宗伯先生が理中湯を処方して軽快しました […]