- 2021年8月9日
- 2021年9月20日
寒邪水滞による胸背部痛
寒壁痰に千金半夏湯 田中老侯の妾で染井という者が、長年にわたって寒邪水飲による胸脇間の緊張がありました。胸や背中が痛みが走り、息切れがして、身体が重く、食べ物の味がしません。多くの医師の治療を受けましたが効果はみられませんでした。浅田宗伯先生が千金半夏湯を処方したところ意外に効果がありました。長年の […]
寒壁痰に千金半夏湯 田中老侯の妾で染井という者が、長年にわたって寒邪水飲による胸脇間の緊張がありました。胸や背中が痛みが走り、息切れがして、身体が重く、食べ物の味がしません。多くの医師の治療を受けましたが効果はみられませんでした。浅田宗伯先生が千金半夏湯を処方したところ意外に効果がありました。長年の […]
出産後に脇が張って動悸めまいがするものに鍼砂湯 桜田街の半次郎の妻が6月に出産した後、胸から脇腹がつかえて苦しくなり、心窩部に動悸があり、激しい時には身体がふらふらして揺れるように感じるようになっています。浅田宗伯先生が診察して、原南陽の鍼砂湯を処方しました。服用して数日間で、夏の終わりから冬の中ほ […]
感冒後に右下肢がひきつり痛む 広尾の幕臣、辻氏の妻が感冒になり、解熱後右下肢がひきつり、腫れて痛み歩行することができなくなりました。脈は浮数、すなわち浮いて頻回です。解熱しても脈が浮数なのは感冒の邪気が下肢の方に入ってしまい、経脈で血や気の巡りができないためです。そこで「金匱要略」の続命湯を処方し4 […]