• 2021年10月24日

コロナ後遺症って慢性疲労症候群?その4

中枢神経系における合併症 いくつかのME/CFSの中核症状(認知機能障害、睡眠障害)や周辺症状(感覚過敏症状、運動器症状)は、中枢神経系(CNS)機能の変性を反映しています。ME/CFSにおける画像所見のメタ解析では、脳血流変化、脳皮質の構造異常、局所的な炎症、機能的な結合性の変化が、健常者の場合よ […]

  • 2021年10月21日

コロナ後遺症って慢性疲労症候群?その3

感染症後ME/CFSの発生機序の仮説 感染症後のME/CFSは様々な病原体と関係していますが、その原因が何であれ症状は同じです。病原体が排除された後も長期間症状が残存し、測定可能な検査異常はありません。このため「ヒットエンドラン」仮説が提唱されていますが、これは感染症に暴露し、そのあとに影響を受けや […]

  • 2021年10月19日
  • 2021年10月19日

コロナ後遺症って慢性疲労症候群?その2

感染症後のME/CFSについて 20世紀を通じて、感染症のアウトブレイク後にME/CFS様の症状は度々報告されてきました。慢性疲労、無気力、倦怠感、睡眠障害、集中力の低下、そして身体活動やストレス後の症状増悪などがしばしばみられています。当時は診断基準はありませんでしたが、これらの症状の範囲は感染症 […]

  • 2021年10月17日

コロナ後遺症って慢性疲労症候群?

新型コロナウイルス感染後のだるさ・疲労 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が治った後でも、だるさ・疲労が持続するケースが多くみられています。感染症後にだるさ・疲労が持続する病態として筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)が知られていますが、これらは同じものなのでしょうか?Sonia […]

  • 2021年9月23日

肺化膿症の治療はむずかしい

肺化膿症の初期の状態に大柴胡湯加桔梗石膏 足守侯の留守居役である清水甫助の妻が、病気のため宗伯先生の治療を求めてきました。咳嗽と悪臭のする痰があり、咳をすると脇下まで疼痛があります。寒気と発熱を繰り返し、食欲がないので大柴胡湯加桔梗石膏を処方されました。2,3日で熱は下がったものの悪臭のする痰は治り […]

  • 2021年9月8日
  • 2021年9月20日

第10回日本小児在宅医療支援研究会

小児在宅医療における在宅診療所と病院との連携 9月5日に開催された第10回日本小児在宅医療支援研究会で、「小児在宅医療における在宅療養支援診療所と病院との情報共有の課題について」とのタイトルで発表しました。以下その要旨です。新生児低酸素性虚血性脳症で有効な自発呼吸や咳嗽反射はみられず気管切開、人工呼 […]

  • 2021年9月5日
  • 2021年9月20日

発熱、心窩部痛、嘔吐下痢に温補剤

痔疾にお灸した後の発熱、鼻血、心窩部痛、嘔吐下痢 龍土組屋敷の太田生の娘は長らく痔疾を患っていました。脱肛が治らず、数十壮お灸をしたところ、発熱、鼻血を認め、心下痞鞕して嘔吐下痢をするようになりました。ある医者が寒涼剤を用いて治療したところ症状が悪化しましたが、宗伯先生が理中湯を処方して軽快しました […]

  • 2021年8月9日
  • 2021年9月20日

寒邪水滞による胸背部痛

寒壁痰に千金半夏湯 田中老侯の妾で染井という者が、長年にわたって寒邪水飲による胸脇間の緊張がありました。胸や背中が痛みが走り、息切れがして、身体が重く、食べ物の味がしません。多くの医師の治療を受けましたが効果はみられませんでした。浅田宗伯先生が千金半夏湯を処方したところ意外に効果がありました。長年の […]

  • 2021年7月22日
  • 2021年9月20日

貧血にともなう動悸やめまい

出産後に脇が張って動悸めまいがするものに鍼砂湯 桜田街の半次郎の妻が6月に出産した後、胸から脇腹がつかえて苦しくなり、心窩部に動悸があり、激しい時には身体がふらふらして揺れるように感じるようになっています。浅田宗伯先生が診察して、原南陽の鍼砂湯を処方しました。服用して数日間で、夏の終わりから冬の中ほ […]

  • 2021年7月16日
  • 2021年9月20日

感冒症状としての筋肉痛

感冒後に右下肢がひきつり痛む 広尾の幕臣、辻氏の妻が感冒になり、解熱後右下肢がひきつり、腫れて痛み歩行することができなくなりました。脈は浮数、すなわち浮いて頻回です。解熱しても脈が浮数なのは感冒の邪気が下肢の方に入ってしまい、経脈で血や気の巡りができないためです。そこで「金匱要略」の続命湯を処方し4 […]