お正月ゆっくりできましたか?
あ、モッさんはいつもゆっくりしてますね。
仕事ばっかりしてたら
心が貧しくなるんだぞ!
おいしいもの食べましたか?
いつもは石ころみたいなやつ(注釈:ドッグフード)を食べてるんだけどさ
~一切の混ざり石なしデビフのラム肉ソテー ベジソース掛け(注釈:犬用缶詰、汁ごと)、オーストラリア産鶏ささみチップスを添えて(注釈:犬用ふりかけ)~
だったんだよ! ドヤ!!
本当にすごい… いいお正月でしたね…。
ワオーン(感嘆)
高齢者糖尿病患者のHbA1cと感染症リスクの関係
さて、今日は「高齢糖尿病患者におけるHbA1cと感染症リスクの関係」についての論文をご紹介します。
下図が糖尿病学会による高齢者治療ガイドラインであり、
低血糖リスクの高い薬剤を使用している人や、ADLが低い人、認知症を有する人では目標HbA1cが高めに(HbA1c8%未満)設定されています。
さらに低血糖リスクの高い薬剤を使用している人ではHbA1cの下限値も設定されています。
欧米のガイドラインにおいても高齢者のHbA1c目標値は幅を持たせてあり、かつ緩め(HbA1c6~9%)に設定されています。
HbA1cはやっぱり7%未満にしておかなきゃ!
HbA1c7%と8%では感染症リスクに差があるか?
先述のように高齢者ではその背景により緩徐な血糖マネジメントが推奨される場合もあります。
HbA1c8~9%以上では感染リスクが上がることは多くのデータによりすでに証明されていますが、比較的厳格なマネジメント(HbA1c6~7%)と、緩めのマネジメント(7~8%)における感染症リスクの差についてはまだ意見が分かれるところであり、本研究はこの点を明らかにするために行われました。
HbA1c 6.0~6.9%、7.0~7.9%、8.0~8.9%の高齢者糖尿病患者の感染症入院リスクを比較
65才以上の2型糖尿病患者さん103242人を対象としたレジストリ研究です。
米国カリフォルニア州のKaiser Perma nente Northern California(KPNC)のデータを用いて2019年1月~12月の間にHbA1cが測定されている65歳以上の2型糖尿病患者が対象です。
(注釈:KPNC アメリカの大規模な統合型医療システムであり1993年より糖尿病レジストリを運営しています。医療研究において信頼性の高いデータソースとして評価されています。)
このうち過去2年間に健康保険の未加入期間がある患者、1型糖尿病患者、末期腎不全患者、ベースラインのHbA1cデータがない/入院後3ヶ月以内のデータである、HbA1c6%未満もしくは9%以上の患者などは除外され、最終的に103,242人が解析対象となりました。
対象はHbA1c6.0~6.9%群(基準群)、7.0~7.9%群、8.0~8.9%群に分類、1年間追跡され、感染症による入院率が比較されました。
4つのカテゴリーとは ①呼吸器感染症②泌尿器生殖器感染症③皮膚・軟部組織・骨感染症④敗血症 です。