CATEGORY

糖尿病全般

  • 2024年3月3日

月経周期と血糖値の関係

  下図は1型糖尿病者42名にCGM(持続グルコースモニター)装着を行い月経周期の各時期のTIRを収集した研究です。 TIR(Time in range):血糖値70-180 mg/dLを目標範囲内としてこの範囲にある時間 (※本研究ではインスリン注射単位数は自己調整可とされていました)         こちらは非糖尿病者49名にCGM装着行い月経 […]

  • 2024年2月18日
  • 2024年2月18日

非糖尿病者においても不規則な食事時間は血糖値を上昇させる?

  糖尿病患者さんでは、夕食の時間が遅くなると食後の血糖値が上がることは良く知られていますね。 今回、非糖尿病者における夕食時間のずれが食後血糖値に与える影響について調べられた研究がありました。 非糖尿病のボランティア16人を対象として行われた試験です。静岡大学の先生方による報告です。 被検者には3食決まった時間(7時、13時、19時)にテストミールを摂取してもらいますが 下図のように、 […]

  • 2023年7月18日
  • 2023年7月18日

夜間の高血糖、低血糖や血糖変動は翌日のパフォーマンスを低下させる

  毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? モッさんが夏バテしたせいで(?)、更新がすっかり遅くなってしまいました。 さて、今日は低血糖、高血糖や血糖変動が糖尿病患者さんに与える短期的な影響について、興味深い報告がありましたのでご紹介します。   今回の研究では、 ・1型糖尿病患者の夜間の血糖変動や低血糖、高血糖が翌日のパフォーマンス(認識力、身体活動、活動参加 […]

  • 2023年5月22日
  • 2023年5月22日

GFR低値だけでなく糸球体過剰ろ過(GFR高値)も要注意!

    糖尿病腎症のごく初期より糸球体過剰ろ過が起こっている 糸球体の内圧は全身の血圧とは独立して一定に保たれており腎臓が守られているのですが、高血糖が持続することにより糸球体がダメージを受けるとその自動調節能が破綻してしまい、糸球体内圧が上がり糸球体過剰ろ過が引き起こされます。 糸球体過剰ろ過はおもに腎症1期、2期で見られる状態です。   GFRが低い人だけでなく、 […]

  • 2022年12月23日
  • 2022年12月25日

ステロイド薬と糖尿病

  さて、雪とは何の関係もありませんが、今日はステロイドと糖尿病に関する論文のご紹介です。 ステロイド薬を使用すると血糖値が上がりやすくなるのはよく知られていることですが、ステロイドの量や使用期間と糖尿病発症との関係についてははっきりわかっていません。     イギリスの医療データベースを用いた後ろ向きの観察研究です。 ステロイド薬を投与(内服もしくは注射)された人の […]

  • 2022年10月10日
  • 2022年12月19日

高血糖と肥満に起因するがんは増え続けている(GBD2019:世界疾病負荷研究より)

疾病負荷研究(GBD:Global Burden of Disease)とは? 疾病負荷、とはあまり聞きなれない言葉ですよね。 簡単に言うとある病気(やけが)による健康障害が個人や集団に与えた影響を数値化したものです。 得られたデータを地域別、年齢別、疾患別、リスク因子などにより分類して比較することで、その病気が与えるインパクトや関連因子、地域性などを知ることができます。 さらに医療政策や新規治療 […]

  • 2022年8月30日
  • 2022年8月30日

食後の中性脂肪値はどこまで、いつまで上がる?

          今日は食後の血中トリグリセライド(TG:中性脂肪)のお話です。 悪玉コレステロールだけでなく、血中TGが高いと、狭心症や心筋梗塞のリスクが高いことが知られていますね。 もちろん空腹時TGも随時(食後)TGも高ければ血管によくないことは以前からわかっていましたが、モッさんの言う通り食後TGは食事内容や食事からの時間に影響を受けるた […]

  • 2022年6月12日
  • 2022年6月12日

明るい部屋での睡眠はインスリン感受性を悪化させ血糖上昇のリスクあり

夜、デスクやリビングなどで電気をつけたまま寝てしまうと翌朝はすっきりしませんよね。 明るいところで寝ると良くないんだろうな…というのはなんとなく誰しも感じていることだと思いますが、血糖値への影響はあるのでしょうか? 明るい部屋で寝ると翌日のインスリン感受性が悪化する シカゴの睡眠研究センター(神経内科)の先生らによる研究です。 20人の非糖尿病者を10人ずつ2群に分けて研究施設内で2日間寝てもらい […]

  • 2022年2月6日
  • 2022年3月2日

CAN(心血管性自律神経障害)のある人では腎症進行が速い

  自律神経障害のひとつに心血管性自律神経障害(CAN)がある 糖尿病神経障害には、大きく分けて末梢神経障害と自律神経障害がありますね。 末梢神経障害があると、足や手先の感覚が鈍くなったり、しびれたりする場合があります。 これはまだイメージしやすいのですが、自律神経障害があるとどんなことが起きるのでしょうか? 一般的に迷走神経(副交感神経)→交感神経の順に障害を受けるので、まず迷走神経が […]

  • 2021年11月21日
  • 2021年11月21日

睡眠の質が悪いと血糖変動が大きくなる

睡眠の質と血糖値、血糖変動との関係は? 悪夢は睡眠の質を低下させますよね… ところで「悪夢を見ると血糖値が上がる」と言われますが、 今日は「睡眠の質」と「血糖値」との関連についての報告をご紹介します。   よく眠れなかった日の翌朝は血圧が高い、というのは比較的よく知られた事実ですが、睡眠の質と血糖値や血糖変動は関連があるのでしょうか?   睡眠の質が悪いと夜間の血糖変動が増大す […]