- 2024年8月4日
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1型糖尿病の発症前から膵臓容積は減少している
モッさんのいうとおり1型糖尿病の多くは急な経過で発症することが知られており、その進行、発症のメカニズムや予測因子について多くの研究が進められています。 1型糖尿病の家族歴がある場合や膵頭自己抗体が陽性である場合に発症リスクが高いことは知られていますが、このうち全ての人が1型糖尿病を発症するというわけではありません。 また1型糖尿病患者さんでは膵臓の容積が小さいことが以前から報告されて […]
モッさんのいうとおり1型糖尿病の多くは急な経過で発症することが知られており、その進行、発症のメカニズムや予測因子について多くの研究が進められています。 1型糖尿病の家族歴がある場合や膵頭自己抗体が陽性である場合に発症リスクが高いことは知られていますが、このうち全ての人が1型糖尿病を発症するというわけではありません。 また1型糖尿病患者さんでは膵臓の容積が小さいことが以前から報告されて […]
Bionic pancreasは体重を入力するだけで自動的にインスリン注入量が自動設定、調節されるインスリンポンプ こたつに入って論文読んでたら1分以内に寝られそうですね….。 さて、今日はインスリンポンプに関する論文のご紹介です。 Bionic pancreasはHCLと同じく血糖値に合わせてインスリンが自動調節されるインスリンポンプです。 […]
◇◇ガジガジMeeting(タイトル:糖質インスリン比を正しく決定してうまく使うコツ)のダイジェスト版です。◇◇ 糖質インスリン比のおさらい 糖質インスリン比とは、超速効型インスリン1単位が処理できる糖質量(g)のことです。 すなわち、1単位で何グラムの炭水化物を食べられるか、ということですね。 日本人では、だいたい6~15くらいの人が多いと思います。 しかしこの計算って、結構面倒な […]
幼少期の糖尿病発症、血糖コントロールと脳発達との関係について 幼小児期発症の1型糖尿病患児の脳発達について詳細に調べられた研究です。 1型糖尿病患児144人と年齢をマッチさせた糖尿病のない幼児・小児72人を対象として行われました。 試験開始時に、少なくとも1か月以上のインスリン治療を行っている4~7歳の1型糖尿病患者がリクルートされました。 てんかん、糖尿病以外の慢性疾患、精神疾患を持つ児、発達遅 […]
クローズドループシステムとは、患者さんが装着しているCGMセンサーの血糖情報に応じて、インスリンポンプの注入速度を自動的に増減するシステムですね。 「人工すい臓」とも言われています。 従来のCSIIやSAP療法に比べて、クローズドループシステムを用いたポンプのほうが、よりよい血糖コントロールを達成できるという報告が増えています。 クローズドループシステムであれば、血糖値は完璧にコントロールできそう […]
1型糖尿病を「治す」ための免疫療法として、抗体療法や、抗原特異的療法が研究されている。 1型糖尿病は、膵β細胞に対する自己免疫反応が起こり、インスリンを分泌する細胞である膵β細胞が破壊されてしまうことにより、発症すると考えられています。 このため、1型糖尿病の発症を「予防する」もしくは「治す(根治させる)」ことを目的として、発症前もしくは発症早期の段階で自己免疫反応を抑えて膵β細胞が攻撃されないよ […]
SGLT2阻害薬は、1型糖尿病患者さんにも使用できる数少ない内服薬ですね。 すい臓には作用せず、尿糖を排泄することにより血糖を下げるという新しい機序で血糖を下げるので、すい臓からのインスリン分泌が高度に低下している1型糖尿病患者さんに対しても血糖改善効果をみとめます。 undefined 1型糖尿病患者さんがこの薬を使うと、どれくらい血糖がよくなるの? Gajigaji Dr. 日本人の1型糖 […]
もうすぐ点鼻グルカゴン薬が我が国でも使用できるようになります。 今まで低血糖のリスクがある糖尿病患者さんには、低血糖昏睡時に投与する薬剤としてグルカゴン注射液を処方していました。 もちろん低血糖昏睡に陥っていたら、本人が対処することができないため、同居の家族などが、患者さんの異変(低血糖)に気づいたときに使用するための製剤です。 しかし、このグルカゴン注射液、アナフィラキシーショック時の自己注射薬 […]
血糖を下げるだけの薬ではないSGLT阻害薬 SGLT2阻害薬は尿糖を増やすことによって血糖を下げる薬ですね。 1日200~400 kcal程度のグルコースが尿として出ていくので、食べる量を増やさずに頑張ることができれば、減量できる患者さんも多いです。 さらに、糖尿病患者さんの心臓や腎臓を守る作用がわかってきており、かなり注目されている薬剤です。 当院でも多くの患者さんがこの薬剤を使用していますが、 […]
①患者さんに合った基礎インスリンパターンにすることができる。 基礎インスリンは、1日中同じペースで分泌されているわけではない、と以前の記事でお話しましたが、これが、一つ目のポイントになります。 インスリン注射では、1日に1回注射する持続型インスリンは、フラットな効果を発揮するので、それぞれの患者さんの特徴に合った基礎インスリンパターンを再現することは難しいのです。 一方、インスリンポンプでは、短い […]