もう春だからだね!


年中寝ているような気がしますが。
エーアイくんのほうが優しくていい~
今日はエーアイくんと代わってよ!


エーアイ先生は今日はおやすみです!


僕は「セレブ犬毛布」を今年のクリアランスで買ってもらったんだ!


論文の概要


わかりやすく言うと「食後に分泌されたインスリンの分解・除去にかかわる因子」を調べた研究です。

ふーん…
そのインスリンクリアランスが低下すると、何かマズいことが起こるの?


研究の方法
- やせ型で血糖正常(Lean-NGT)
- 中心性肥満であるが血糖正常(Obese-NGT)
- 2型糖尿病(T2D)
それぞれの人に決まった朝食(混合栄養食:シリアル+牛乳)を食べてもらい食前と食後4時間まで血液を何度も採取し、血糖値やインスリン、Cペプチド、グルカゴンなどを測定しました。


実際の朝食を摂ったときのホルモン動態が調べられたのですね。
結果その1:インスリンと血糖の変化




一方、肥満の人(Obese-NGT)はインスリンの分泌は高いのに、食後にインスリンクリアランスがほとんど上がらないという結果でした。このためインスリンが血中に残りやすくなります。だけど血糖値はなんとか抑えられている状態ですね。



全体のインスリンクリアランスの量を比較すると、Lean-NGTと比較してObese-NGTとT2Dの人では40%もクリアランスが低かったという結果でした。さらにこのクリアランスの違いには「グルカゴン」がどうも関連しているようです。
結果その2:グルカゴンの役割




この研究によるとインスリン抵抗性の指標(HOMA-IR)とグルカゴンの量はインスリンクリアランスを予測する主要な因子だと報告されていました。
まとめ
- 正常な人は食後インスリンが分泌増加しつつもクリアランスもキュッと上昇して、過剰な血中インスリンが残らず血糖も安定。
- 肥満や2型糖尿病では、このインスリンクリアランスがなかなか上がらない、もしくはむしろ下がってしまう。
- その原因の一つとして、食後も高いままのグルカゴンや遊離脂肪酸などが肝臓のインスリン代謝を阻害している可能性が高い。
- この状況が続くことにより血糖コントロールがさらに悪化、高インスリン血症による代謝異常、悪循環をきたす。

血糖値や血中のインスリン濃度は、インスリン分泌量だけでなく、グルカゴンや肝臓の状態により影響を受けるインスリン感受性(効き)やインスリン分解(クリアランス)が複雑に絡み合って変化するのですね!
興味深いですね!
わかったような、わからなかったような…。
グルカゴンって色々な場面で出てくるけど、結局のところいいやつなのかワルなのかわかんないわ。

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Elevations in plasma glucagon are associated with reduced insulin clearance after ingestion of a mixed-macronutrient meal in people with and without type 2 diabetes.Diabetologia. 2024 Nov;67(11):2555-2567