ロコモとは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の通称ですね。
骨や関節、筋肉などのおとろえにより、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態のことをいいます。
高齢者の症候群と考えられがちですが、実は若くてもロコモの人は結構たくさんいます。
さらに、糖尿病患者さんではロコモのリスクが高くなります。
それでは、日本人の2型糖尿病患者さんのうち、どのくらいの人がロコモなのでしょうか?亀岡市立病院、京都府立医大の先生らによる研究をご紹介します。
あなたのロコモ度も一緒にチェックしてくださいね。
ロコモ度の簡便な判定法として、椅子立ち上がりテストと2ステップテストがある。
研究では、この2つのテストで2型糖尿病患者さんがロコモかどうかを判定しました。このテストは、もっとも一般的に用いられている方法です。
①椅子立ち上がりテスト
40㎝の椅子(食卓の椅子はだいたいこのくらいです)から反動をつけずに片脚で立ち上がり、3秒間その姿勢を保持できるかテストします。できなければステージ1のロコモと診断されます。
上のテストができなかった場合は、20㎝の椅子から両脚で立ち上がり、3秒間その姿勢を保持できるかテストします。これもできなければステージ2のロコモと診断されます。
➁2ステップテスト
両足のつま先を合わせたあと、できる限り大股で2歩歩き、両足を揃えます。2歩で進んだ距離(cm)÷身長(cm) = 2ステップ値となります。
2ステップ値が1.3未満の場合ステージ1のロコモ、1.1未満の場合ステージ2のロコモと判定されます。
2型糖尿病患者では、若いうちからロコモがすでに始まっている。
では、2型糖尿病患者さんのデータを見てみましょう。
30代、40代でもstage1のロコモと判定された人が結構いますね。特に女性では、50代、60代でもはやStage2まで進行してしまう人が2割程度います…
※各テストの詳細は、「日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト」をご参照ください。