- 2021年6月20日
- 2022年6月12日
空腹時血糖、食後血糖とHbA1cの関係
平均血糖値が30mg/dL上昇すれば、HbA1cが1%上がる。 血糖値とHbA1cの関係といえば、昔、この対応表(下図)を覚えようと頑張った遠い記憶があります…。 だいたい平均血糖値が30mg/dL上がると、HbA1cが1%上がるイメージですね。(したがって、どこか1列を覚えてその前後は30刻みと覚えるのがポイントです) ただしリブレやCGMなどの血糖モニターをつけている方でなければ、自分の平 […]
平均血糖値が30mg/dL上昇すれば、HbA1cが1%上がる。 血糖値とHbA1cの関係といえば、昔、この対応表(下図)を覚えようと頑張った遠い記憶があります…。 だいたい平均血糖値が30mg/dL上がると、HbA1cが1%上がるイメージですね。(したがって、どこか1列を覚えてその前後は30刻みと覚えるのがポイントです) ただしリブレやCGMなどの血糖モニターをつけている方でなければ、自分の平 […]
グルカゴンには、血糖上昇作用のみならず食欲抑制やエネルギー消費を上げる働きがある グルカゴンが血糖上昇作用を有することや、糖尿病患者さんではグルカゴン分泌異常がみられることなどにより、糖尿病の病態においてグルカゴンは「悪」と考えられてきました。 しかし、ごく最近になり、グルカゴンは糖代謝だけでなくアミノ酸代謝に重要な働きを持つことや、他にも体の恒常性を保つために様々な働きをしていることが少しずつわ […]
幼少期の糖尿病発症、血糖コントロールと脳発達との関係について 幼小児期発症の1型糖尿病患児の脳発達について詳細に調べられた研究です。 1型糖尿病患児144人と年齢をマッチさせた糖尿病のない幼児・小児72人を対象として行われました。 試験開始時に、少なくとも1か月以上のインスリン治療を行っている4~7歳の1型糖尿病患者がリクルートされました。 てんかん、糖尿病以外の慢性疾患、精神疾患を持つ児、発達遅 […]
糖尿病を持つ患者さんでは、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の重症化リスクが上がることが報告されていますが、もともとの血糖コントロール状況と重症化との関係について、詳しいことはわかっていません。 血糖コントロールが悪くなると免疫能が低下することは明らかなので、重症化しやすいのは紛れもない事実だと思いますが、HbA1cが何%以上で重症化リスクがどの程度上がるのか具体的に示されたデータは […]
インスリンポンプで血糖を改善させるためには、いくつかのポイントがあります インスリンポンプは、良好で質の高い血糖コントロールを行う上で、とても強力なツールとなります。 インスリンポンプに変更して、もう一歩だったHbA1cが良くなったり、低血糖が大幅に減ることをよく経験します。 ただし、ポンプは装着さえすればすべての問題が解決するデバイスではありません。 ポンプの特徴と強み、弱点を知っ […]
膵頭十二指腸切除(PD)後と、膵体尾部切除(DP)後の糖尿病発症率には差がある 膵腫瘍などに対して行われる膵部分切除術には、膵頭十二指腸切除(PD)と、膵体尾部切除(DP)があります。 切除部分が異なるPDとDPによる糖尿病発症リスクの違いと、その要因を調べた研究をご紹介します。 膵部分切除が行われる患者さん48名を対象とした研究です。(PD:20名、DP:28名)全員、手術前に糖尿病はありません […]
セマグルチド(GLP-1受容体作動薬)による減量治療:STEPシリーズ 肥満患者さんに対して、減量治療薬としてのセマグルチド皮下注の効果を調べたシリーズです。 日本では、セマグルチド(オゼンピック)は、2型糖尿病患者さんに対して使用されている薬剤ですね。日本で使用できる最大量は、週に1.0㎎です。 STEP1は、非糖尿病肥満者に対してセマグルチド2.4㎎/週を投与した試験(プラセボと […]
①患者さんに合った基礎インスリンパターンにすることができる。 基礎インスリンは、1日中同じペースで分泌されているわけではない、と以前の記事でお話しましたが、これが、一つ目のポイントになります。 インスリン注射では、1日に1回注射する持続型インスリンは、フラットな効果を発揮するので、それぞれの患者さんの特徴に合った基礎インスリンパターンを再現することは難しいのです。 一方、インスリンポンプでは、短い […]