• 2022年8月30日
  • 2022年8月30日

食後の中性脂肪値はどこまで、いつまで上がる?

          今日は食後の血中トリグリセライド(TG:中性脂肪)のお話です。 悪玉コレステロールだけでなく、血中TGが高いと、狭心症や心筋梗塞のリスクが高いことが知られていますね。 もちろん空腹時TGも随時(食後)TGも高ければ血管によくないことは以前からわかっていましたが、モッさんの言う通り食後TGは食事内容や食事からの時間に影響を受けるた […]

  • 2022年6月12日
  • 2022年6月12日

明るい部屋での睡眠はインスリン感受性を悪化させ血糖上昇のリスクあり

夜、デスクやリビングなどで電気をつけたまま寝てしまうと翌朝はすっきりしませんよね。 明るいところで寝ると良くないんだろうな…というのはなんとなく誰しも感じていることだと思いますが、血糖値への影響はあるのでしょうか? 明るい部屋で寝ると翌日のインスリン感受性が悪化する シカゴの睡眠研究センター(神経内科)の先生らによる研究です。 20人の非糖尿病者を10人ずつ2群に分けて研究施設内で2日間寝てもらい […]

  • 2022年6月5日
  • 2022年6月12日

皮下埋め込み型持続血糖モニター(CGM):Eversense® CGM System

Eversense® CGM Systemは4年ほど前に米国で開発された皮下植え込み型のCGMですが、アメリカやヨーロッパで使用者が増加しています。 これは上腕の皮下組織に非常に小さなセンサを埋め込んでおき、(センサ埋め込み部の)腕にトランスミッタを装着することで血糖がモニターできる機器です。 トランスミッタは自由に貼ったりはがしたりできるので、血糖を測りたい期間のみトランスミッタを装着すればよい […]

  • 2022年5月8日

GLP-1・GLP1/GIP(tirzepatide)・GLP-1/グルカゴン共受容体作動薬の
HbA1c低下・体重減少効果

前回記事の続きです。「GLP-1、GIP、グルカゴンの働きは似ていたり似ていなかったり…」よりお読みください。 前回記事の続きです。 3製剤の血糖改善効果・体重減少効果についてまとめられたシステマティックレビューをご紹介します。 今回ご紹介するのは、 コクランライブラリー(Cochrane共同計画)、Medline(米国国立医学図書館:NLM)、Web of Sciences(クラリベイトアナリテ […]

  • 2022年5月2日
  • 2022年5月7日

GLP-1、GIP、グルカゴンの働きは似ていたり似ていなかったり…

  さすがのモッさんも、色々な薬剤が出てきてかなり混乱しているようですが… 今日はGLP-1受容体作動薬、GLP-1/GIP共受容体作動薬、GLP-1/グルカゴン共受容体作動薬の血糖改善効果と減量効果を比較したすごいシステマティックレビューがありましたのでご紹介します。 (※ちなみに現在、日本で2型糖尿病患者さんに使用できるのはGLP-1受容体作動薬のみです) GLP-1受容体作動薬は、 […]

  • 2022年3月31日
  • 2022年4月5日

2型糖尿病の発症前からβ細胞機能(インスリン分泌能)は徐々に低下している

  2型糖尿病の発症前からインスリン分泌能は徐々に低下している さて、ご存じの通り2型糖尿病の発症にはβ細胞機能(インスリンを分泌する力)が深くかかわっています。 このβ細胞機能が低下すると糖尿病になってしまうわけですが、実は糖尿病の発症前からインスリン分泌は徐々に低下していることがわかっています。     ガジガジDrの言うとおり、β細胞の自然史を詳細に知ることは非 […]

  • 2022年3月4日
  • 2022年3月6日

GFRが低下している糖尿病患者においてもSGLT2阻害薬の貧血抑制効果あり

  糖尿病患者さんの5人に1人が貧血を合併している さて、モッさんの血の気はいつも多そうですが、今日は貧血のお話です。 糖尿病患者さんでは貧血が多いことが知られています。 貧血を起こす原因に鉄欠乏や腎臓病などがありますが、同じ貯蔵鉄の濃度、同じ腎機能の糖尿病と非糖尿病の人を比べると、糖尿病の人のほうが2~3倍も貧血が多いことが報告されています。   アルブミン尿排泄がない(腎症 […]

  • 2022年2月23日
  • 2022年2月23日

fQRSで糖尿病患者さんの心機能障害(拡張障害)を予測できる?

fQRS:断片化QRSは異常な切れ込みを有する心電図所見 断片化(フラグメント)QRSとは、QRS内に異常なノッチ(切れ込み)を有する心電図のことを指します。 たとえば心筋梗塞により心筋がダメージを受けると、心室内の脱分極(電気的興奮)がバラバラに生じ、このような波形になってしまうと考えられています。 さらに、fQRSは心筋梗塞だけでなく、その他の心筋症や心サルコイドーシスなど、その他の心筋障害で […]

  • 2022年2月6日
  • 2022年3月2日

CAN(心血管性自律神経障害)のある人では腎症進行が速い

  自律神経障害のひとつに心血管性自律神経障害(CAN)がある 糖尿病神経障害には、大きく分けて末梢神経障害と自律神経障害がありますね。 末梢神経障害があると、足や手先の感覚が鈍くなったり、しびれたりする場合があります。 これはまだイメージしやすいのですが、自律神経障害があるとどんなことが起きるのでしょうか? 一般的に迷走神経(副交感神経)→交感神経の順に障害を受けるので、まず迷走神経が […]