• 2023年3月10日
  • 2023年3月12日

週1回投与が可能なインスリンFc(LY3209590)~Fc融合タンパク質医薬品~

週1回投与が可能なInsulin Fc(LY3209590)はFc融合タンパク質医薬品 以前に週1回投与が可能なアイコデック(icodec)についての論文を紹介しましたが、今回はインスリンFcについての論文をご紹介します。 インスリンFcはアイコデックと同じく週1回投与が可能なインスリンとして開発され、現在臨床研究が進められています。         このI […]

  • 2023年1月29日
  • 2023年3月11日

新しい経口GLP-1受容体作動薬~ダヌグリプロン(PF-06882961)とオルフォルグロプリン(OWL833)~

各医薬モダリティにより投与経路、副作用、コストが異なる   医薬品はその分子量により低分子、中分子、高分子医薬品に分かれます。 昔からある医薬品は低分子の化合物が多く、だいたい分子量500前後より小さいものになります。 分子量が小さいので経口投与でき、比較的安価に大量に生成できるメリットを持つ薬品です。また小さな分子であるため細胞内にも届けることができますが、特異性は低い特徴があります。 […]

  • 2022年12月23日
  • 2022年12月25日

ステロイド薬と糖尿病

  さて、雪とは何の関係もありませんが、今日はステロイドと糖尿病に関する論文のご紹介です。 ステロイド薬を使用すると血糖値が上がりやすくなるのはよく知られていることですが、ステロイドの量や使用期間と糖尿病発症との関係についてははっきりわかっていません。     イギリスの医療データベースを用いた後ろ向きの観察研究です。 ステロイド薬を投与(内服もしくは注射)された人の […]

  • 2022年12月4日
  • 2022年12月4日

Bionic pancreas~すべて自動調整されるインスリンポンプ~

Bionic pancreasは体重を入力するだけで自動的にインスリン注入量が自動設定、調節されるインスリンポンプ こたつに入って論文読んでたら1分以内に寝られそうですね….。   さて、今日はインスリンポンプに関する論文のご紹介です。     Bionic pancreasはHCLと同じく血糖値に合わせてインスリンが自動調節されるインスリンポンプです。 […]

  • 2022年10月10日
  • 2022年12月19日

高血糖と肥満に起因するがんは増え続けている(GBD2019:世界疾病負荷研究より)

疾病負荷研究(GBD:Global Burden of Disease)とは? 疾病負荷、とはあまり聞きなれない言葉ですよね。 簡単に言うとある病気(やけが)による健康障害が個人や集団に与えた影響を数値化したものです。 得られたデータを地域別、年齢別、疾患別、リスク因子などにより分類して比較することで、その病気が与えるインパクトや関連因子、地域性などを知ることができます。 さらに医療政策や新規治療 […]

  • 2022年8月30日
  • 2022年8月30日

食後の中性脂肪値はどこまで、いつまで上がる?

          今日は食後の血中トリグリセライド(TG:中性脂肪)のお話です。 悪玉コレステロールだけでなく、血中TGが高いと、狭心症や心筋梗塞のリスクが高いことが知られていますね。 もちろん空腹時TGも随時(食後)TGも高ければ血管によくないことは以前からわかっていましたが、モッさんの言う通り食後TGは食事内容や食事からの時間に影響を受けるた […]

  • 2022年6月12日
  • 2022年6月12日

明るい部屋での睡眠はインスリン感受性を悪化させ血糖上昇のリスクあり

夜、デスクやリビングなどで電気をつけたまま寝てしまうと翌朝はすっきりしませんよね。 明るいところで寝ると良くないんだろうな…というのはなんとなく誰しも感じていることだと思いますが、血糖値への影響はあるのでしょうか? 明るい部屋で寝ると翌日のインスリン感受性が悪化する シカゴの睡眠研究センター(神経内科)の先生らによる研究です。 20人の非糖尿病者を10人ずつ2群に分けて研究施設内で2日間寝てもらい […]

  • 2022年6月5日
  • 2022年6月12日

皮下埋め込み型持続血糖モニター(CGM):Eversense® CGM System

Eversense® CGM Systemは4年ほど前に米国で開発された皮下植え込み型のCGMですが、アメリカやヨーロッパで使用者が増加しています。 これは上腕の皮下組織に非常に小さなセンサを埋め込んでおき、(センサ埋め込み部の)腕にトランスミッタを装着することで血糖がモニターできる機器です。 トランスミッタは自由に貼ったりはがしたりできるので、血糖を測りたい期間のみトランスミッタを装着すればよい […]

  • 2022年5月8日

GLP-1・GLP1/GIP(tirzepatide)・GLP-1/グルカゴン共受容体作動薬の
HbA1c低下・体重減少効果

前回記事の続きです。「GLP-1、GIP、グルカゴンの働きは似ていたり似ていなかったり…」よりお読みください。 前回記事の続きです。 3製剤の血糖改善効果・体重減少効果についてまとめられたシステマティックレビューをご紹介します。 今回ご紹介するのは、 コクランライブラリー(Cochrane共同計画)、Medline(米国国立医学図書館:NLM)、Web of Sciences(クラリベイトアナリテ […]