• 2022年5月2日
  • 2022年5月7日

GLP-1、GIP、グルカゴンの働きは似ていたり似ていなかったり…

  さすがのモッさんも、色々な薬剤が出てきてかなり混乱しているようですが… 今日はGLP-1受容体作動薬、GLP-1/GIP共受容体作動薬、GLP-1/グルカゴン共受容体作動薬の血糖改善効果と減量効果を比較したすごいシステマティックレビューがありましたのでご紹介します。 (※ちなみに現在、日本で2型糖尿病患者さんに使用できるのはGLP-1受容体作動薬のみです) GLP-1受容体作動薬は、 […]

  • 2022年3月31日
  • 2022年4月5日

2型糖尿病の発症前からβ細胞機能(インスリン分泌能)は徐々に低下している

  2型糖尿病の発症前からインスリン分泌能は徐々に低下している さて、ご存じの通り2型糖尿病の発症にはβ細胞機能(インスリンを分泌する力)が深くかかわっています。 このβ細胞機能が低下すると糖尿病になってしまうわけですが、実は糖尿病の発症前からインスリン分泌は徐々に低下していることがわかっています。     ガジガジDrの言うとおり、β細胞の自然史を詳細に知ることは非 […]

  • 2022年3月4日
  • 2022年3月6日

GFRが低下している糖尿病患者においてもSGLT2阻害薬の貧血抑制効果あり

  糖尿病患者さんの5人に1人が貧血を合併している さて、モッさんの血の気はいつも多そうですが、今日は貧血のお話です。 糖尿病患者さんでは貧血が多いことが知られています。 貧血を起こす原因に鉄欠乏や腎臓病などがありますが、同じ貯蔵鉄の濃度、同じ腎機能の糖尿病と非糖尿病の人を比べると、糖尿病の人のほうが2~3倍も貧血が多いことが報告されています。   アルブミン尿排泄がない(腎症 […]

  • 2022年2月23日
  • 2022年2月23日

fQRSで糖尿病患者さんの心機能障害(拡張障害)を予測できる?

fQRS:断片化QRSは異常な切れ込みを有する心電図所見 断片化(フラグメント)QRSとは、QRS内に異常なノッチ(切れ込み)を有する心電図のことを指します。 たとえば心筋梗塞により心筋がダメージを受けると、心室内の脱分極(電気的興奮)がバラバラに生じ、このような波形になってしまうと考えられています。 さらに、fQRSは心筋梗塞だけでなく、その他の心筋症や心サルコイドーシスなど、その他の心筋障害で […]

  • 2022年2月6日
  • 2022年3月2日

CAN(心血管性自律神経障害)のある人では腎症進行が速い

  自律神経障害のひとつに心血管性自律神経障害(CAN)がある 糖尿病神経障害には、大きく分けて末梢神経障害と自律神経障害がありますね。 末梢神経障害があると、足や手先の感覚が鈍くなったり、しびれたりする場合があります。 これはまだイメージしやすいのですが、自律神経障害があるとどんなことが起きるのでしょうか? 一般的に迷走神経(副交感神経)→交感神経の順に障害を受けるので、まず迷走神経が […]

  • 2021年12月31日
  • 2021年12月31日

減量治療薬として期待が高まる週1回投与のアミリンアナログcagrilintide

アミリンはインスリンとともに膵β細胞から分泌されるペプチドホルモンでああり、食欲抑制に働く。 アミリンは、ものを食べた時にインスリンとともに膵臓のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンです。 アミリンは、消化管運動を抑制して血糖値を調節したり、グルカゴンを抑制する働きを持っています。 さらに、アミリン受容体は、背側迷走神経複合核群(孤束核、最後野、迷走神経背側運動核)に存在しており、アミリンはGLP […]

  • 2021年11月21日
  • 2021年11月21日

睡眠の質が悪いと血糖変動が大きくなる

睡眠の質と血糖値、血糖変動との関係は? 悪夢は睡眠の質を低下させますよね… ところで「悪夢を見ると血糖値が上がる」と言われますが、 今日は「睡眠の質」と「血糖値」との関連についての報告をご紹介します。   よく眠れなかった日の翌朝は血圧が高い、というのは比較的よく知られた事実ですが、睡眠の質と血糖値や血糖変動は関連があるのでしょうか?   睡眠の質が悪いと夜間の血糖変動が増大す […]

  • 2021年11月21日
  • 2021年11月21日

人種別の糖尿病発症のリスクとBMIの関係

アジア人は、白人と比較して糖尿病になりやすいことが知られていますね。 BMIと2型糖尿病発症率の関係を、人種別に調べた報告をご紹介します。 下図では、 BMI30の白人が2型糖尿病を発症する率は、BMI26.9の中国人と同じであり、なんとBMI23.9の南アジア人とも同じだということが示されています。(年齢、性別で補正後のデータです。)   アジア人では、少しの体重増加で糖尿病になる可能 […]

  • 2021年10月21日
  • 2021年10月21日

血糖コントロール不良の糖尿病では新型コロナワクチンに対する免疫反応が低下する?

コロナウィルス感染による重症化の一因として、免疫細胞の減少が推測されている。 新型コロナウィルス感染により重症化するメカニズムのひとつとして、免疫細胞の減少が言われています。   さらに、糖尿病患者さんではB型肝炎ワクチンなど一部のワクチンに対する免疫応答が弱い可能性が指摘されています。     HbA1c>7%の糖尿病者では、非糖尿病者やHbA1c<7%の糖尿 […]

  • 2021年10月3日
  • 2022年10月31日

インスリンポンプの進化~MiniMed670G/770G/780G:クローズドループの時代へ~

CGM搭載インスリンポンプ:SAPはとうとうクローズドループの時代へ 本日はメドトロニック社のインスリンポンプであるMiniMedシリーズの進化についてご紹介します。 現在、日本で使用できる最も新しいSAP(CGMを搭載したインスリンポンプ)は「MiniMed 640G」ですね。 これは、低血糖を予測して自動的に基礎インスリン注入を自動で一時中断してくれる機能(スマートガード)を有するポンプです。 […]