• 2021年11月21日
  • 2021年11月21日

人種別の糖尿病発症のリスクとBMIの関係

アジア人は、白人と比較して糖尿病になりやすいことが知られていますね。 BMIと2型糖尿病発症率の関係を、人種別に調べた報告をご紹介します。 下図では、 BMI30の白人が2型糖尿病を発症する率は、BMI26.9の中国人と同じであり、なんとBMI23.9の南アジア人とも同じだということが示されています。(年齢、性別で補正後のデータです。)   アジア人では、少しの体重増加で糖尿病になる可能 […]

  • 2021年10月21日
  • 2021年10月21日

血糖コントロール不良の糖尿病では新型コロナワクチンに対する免疫反応が低下する?

コロナウィルス感染による重症化の一因として、免疫細胞の減少が推測されている。 新型コロナウィルス感染により重症化するメカニズムのひとつとして、免疫細胞の減少が言われています。   さらに、糖尿病患者さんではB型肝炎ワクチンなど一部のワクチンに対する免疫応答が弱い可能性が指摘されています。     HbA1c>7%の糖尿病者では、非糖尿病者やHbA1c<7%の糖尿 […]

  • 2021年10月3日
  • 2022年10月31日

インスリンポンプの進化~MiniMed670G/770G/780G:クローズドループの時代へ~

CGM搭載インスリンポンプ:SAPはとうとうクローズドループの時代へ 本日はメドトロニック社のインスリンポンプであるMiniMedシリーズの進化についてご紹介します。 現在、日本で使用できる最も新しいSAP(CGMを搭載したインスリンポンプ)は「MiniMed 640G」ですね。 これは、低血糖を予測して自動的に基礎インスリン注入を自動で一時中断してくれる機能(スマートガード)を有するポンプです。 […]

  • 2021年9月20日

2型糖尿病では膵β細胞数の減少がβ細胞量や血糖コントロールに強く影響する

  糖尿病患者では膵β細胞量が減少している さて、糖尿病患者さんではインスリン分泌細胞である膵β細胞量が減少していることが知られています。     糖尿病を持つ人は、非糖尿病者と比較してβ細胞数がかなり減少していたが、β細胞のサイズ縮小は軽度であった。 β細胞量が減るというのはどういうことでしょうか? 今日は、慶応義塾大学の先生らにより行われた研究をご紹介します。 糖 […]

  • 2021年9月17日

スマートインスリンペン ~何時に何単位打ったか記憶する注入器~

      スマートインスリンペンはデータを管理できるデバイス スマートインスリンペンとはインスリン注入器のひとつです。 「注入器」とは、詰め替え用のインスリン製剤(カートリッジ)の容器となるものですね。 例えばノボ社のものであれば「ノボペン」、リリー社のものであれば「サビオ」など、色々な注入器があります。 ただし、スマートインスリンペンは注入器としての働きだけでなく […]

  • 2021年8月15日
  • 2021年8月22日

糖尿病神経障害とビリルビン値の意外な関係

糖尿病神経障害を調べる方法のひとつとして神経伝導検査がある。 糖尿病神経障害の検査法のひとつに神経伝導検査があります。 これは、末梢神経の伝導速度(神経が刺激を伝える速さ)、振幅(神経束の量)を実際に測定して、神経がダメージを受けているか直接調べてしまおう!という検査です。 詳しく調べるためには、手と足を走っている神経から2神経程度選んで、ひとつずつ調べていくのが確実ですが、検査に結構な時間がかか […]

  • 2021年8月10日
  • 2021年8月22日

COVID-19重症化を予防する糖尿病薬?!

      COVID-19感染前に内服していた糖尿病薬により予後(死亡や重症化)が変わるのか? アメリカの電子個人データベース(EHR:Electronic Health Record)を用いて行われたコホート観察研究です。   2018年1月から2021年2月にCOVID-19に感染した(=PCR検査で陽性となった)18才以上の糖尿病患者さんのうち、PC […]

  • 2021年7月29日
  • 2021年10月3日

Tirzepatide(チルゼパチド):デュアルGIP/GLP-1受容体作動薬の効果がすごい!!

Tirzepatide(チルゼパチド)はGIP受容体とGLP1受容体のデュアルアゴニスト製剤   SURPASS Programをご存じでしょうか? TirzepatideというGIP/GLP1共受容体作動薬の有効性と安全性を評価した臨床試験シリーズです。   GIPの働きのひとつには、血糖依存性のインスリン分泌促進効果がある GLP-1は、皆さんご存じのように、食事を摂ると腸 […]

  • 2021年7月4日
  • 2022年6月12日

SGLT2阻害薬とGFR変化、心房細動の三角関係

血糖値を下げるだけでなく、心不全にも有効であることが明らかになっているSGLT2阻害薬ですが、不整脈のひとつである心房細動の抑制効果についても最近期待されています。 ダパグリフロジンというSGLT2阻害薬の心血管リスクについて調べられたDECLARE-TIMI 58という大規模臨床試験があるのですが、 その事後解析で、なんとダパグリフロジンを投与すると心房細動/心房粗動の発症リスクが下がったと報告 […]

  • 2021年6月20日
  • 2022年6月12日

空腹時血糖、食後血糖とHbA1cの関係

平均血糖値が30mg/dL上昇すれば、HbA1cが1%上がる。 血糖値とHbA1cの関係といえば、昔、この対応表(下図)を覚えようと頑張った遠い記憶があります…。  だいたい平均血糖値が30mg/dL上がると、HbA1cが1%上がるイメージですね。(したがって、どこか1列を覚えてその前後は30刻みと覚えるのがポイントです)  ただしリブレやCGMなどの血糖モニターをつけている方でなければ、自分の平 […]