糖尿病
Diabetes
糖尿病
Diabetes
糖尿病のタイプと病態の治療内容により食事療法の内容は全く異なる
患者さんが糖尿病を発症した原因は極めて多岐にわたります。
1型糖尿病、2型糖尿病、その他の糖尿病と言われる膵疾患や肝疾患、薬剤による糖尿病、遺伝子異常による糖尿病など、糖尿病には様々なタイプがあり、患者さんが糖尿病を発症した原因は極めて多岐にわたります。
それにもかかわらず、糖尿病の患者さんの「食事療法」は、すべて「食事制限」だと考えられている場合があります。
実は、
糖尿病のタイプと病態(糖尿病の状態)、治療内容により、血糖を改善できる食事療法の内容は全く異なります。
残念ながら、すべての医療機関において、このことがきちんと理解されているわけではありません。
-糖尿病に特化した栄養相談-
当院では、糖尿病に特化した専門的な栄養相談を受けていただくことができます。
栄養相談では、患者さんの知りたい内容をまずお伺いして、その内容を中心にお話しします。
お仕着せの栄養指導ではなく、ご自身が、毎日の食生活のなかで疑問に思っていることを解決していくスタイルをとっています。
肥満、肥満ぎみの糖尿病患者さんに対しては、糖尿病のコントロールだけでなく、減量を目的とした栄養相談プログラムを受けていただくことができます。
必要に応じ穏やかな炭水化物制限・個人に合せた蛋白摂取の説明を行います
当院では、患者さんの嗜好と糖尿病の状態、合併症、年齢などに合わせて、
必要に応じて緩やかな炭水化物制限、および個人に合わせた蛋白摂取量の説明を行います。
糖尿病の患者さんにおける炭水化物制限は、明らかなエビデンスがないことや、合併症進行のリスクなどの面から、日本糖尿病学会でも勧められていません。
しかし、少し前まで推奨されていた「総摂取カロリーの60%を炭水化物でとりましょう」という指導は、患者さんによっては、その人の食生活とかけ離れている場合があります。
一方で、炭水化物制限をしているつもりでも、実際には多く摂取されており、炭水化物を制限しているという気持ちから、脂質摂取が気づかないうちに増えてしまい、うまく減量できない方もいらっしゃいます。
私たちは、いろいろな食品に含まれる炭水化物の量と、その働きや重要性、摂取不足に陥るとどのような悪影響が起きるのか、まず患者さんにきちんと知っていただきたいと思います。そのうえで、患者さんに合わせた安全で緩やかな炭水化物制限についてご提案します。
現在の食品交換表(第7版)では、炭水化物量は50~60%と幅を持たせた内容に変更されていますが、当院でも50%~60%、患者さんによっては45%程度の炭水化物摂取の指導を行います。
また、蛋白質の摂取量については、(腎症のない)患者さんによってはやや少なめになってしまう場合があり、高齢者では筋肉量の減少を助長する可能性があります。
単純に標準体重から算出される目安ではなく、患者さんに合わせた蛋白質摂取量についてご説明します。
カーボカウント
1食の摂取カロリーには気を付けているのに、
メニューによって血糖が予想外に上がったり下がったりして困っていませんか?
食事中の炭水化物は、食後2~3時間の血糖を最も上げる栄養素です。
例えば、同じ600kcalの食事であっても、そのなかに含まれる炭水化物量により、食後血糖は全く異なるものになります。
例えば、同じカロリーであれば、ステーキよりも素うどんやおにぎりの方が、食後2-3時間の血糖は著明に高くなります。
これらのことから、食事中の炭水化物量に着目して、食後血糖をコントロールしましょう、という考え方に基づいて、カーボカウント法が取り入れられるようになっています。
※但し、よく誤解されていることですが「油、タンパク質は血糖を上げない」というのは間違いです。
炭水化物は食後数時間の血糖に最も強く影響しますが、脂質やたんぱく質は食後6~10時間にわたって、じわじわと血糖を上げるのです。
「夕食に焼き肉を食べて、炭水化物をとらなかったのに、翌朝の血糖がすごく高くなっていた!」というのは、油やたんぱく質の仕業です。
当院は一つの疾患だけでなく、患者さんの全ての状態をチェックし 患者さんのお体を守ることができます。
食事中の炭水化物の量をカウントして、一定にする方法です。
食事で摂取する炭水化物量が一定になり、これに対して決まった量のインスリンを注射することになるため、食後の血糖値が安定します。
炭水化物量を毎回一定にしなくてもよく、食事などの選択の巾がぐんと広がります。
糖食事中の炭水化物の量をカウントして、摂取する炭水化物量に合わせて、注射するインスリン量を変える方法です。
例えば、おにぎり1個に対してインスリン3単位が必要な人であれば、 おにぎり2個食べる時は6単位注射する、3個食べる時は9単位注射する、というように自身で炭水化物量に合わせてインスリン量を調整していただきます。
食事内容に応じた
“ペン型インスリン”の使い分け
摂取した炭水化物量に応じて超速効型/速効型インスリンを用いるだけでなく、 食事内容(蛋白量や脂質量)に合わせてインスリン製剤の種類や投与法を工夫すると、予想外の血糖値の変動が確実に少なくなります。
食事内容に応じた
“インスリンポンプ”の活用法
摂取した炭水化物量に応じてボーラスインスリンを投与するだけではなく、 食事内容に合わせたボーラスのタイミングやパターン、一時基礎インスリンなどをうまく活用するコツがわかれば、さらに良い血糖コントロールが得られます。
インスリンポンプは、ポンプの機能をいかにうまく使いこなすかにより、その価値が全く違うものになってきます。
患者さんが知りたい内容や目的に合わせた栄養相談を行います
カーボカウント法は、もともとは1型糖尿病患者さんに対して行われていた治療法です。
当院では、患者さんの状態やご希望に応じて、2型糖尿病の患者さんにもカーボカウントによる食事療法を導入しています。
食事中の炭水化物の量をカウントして、一定にする方法です。
食事で摂取する炭水化物量が一定になり、これに対して決まった量のインスリンを注射することになるため、食後の血糖値が安定します。
(1型糖尿病に対する食事療法の項をお読みください)
インスリン治療を行っている方に対して、摂取した炭水化物量やその時の血糖値に応じてインスリンの量をご自身で調整する方法について説明いたします。
食事内容の幅がぐんと広がることと、予測しない血糖値の変動が小さくなりますので、カーボカウントの考え方を取り入れることで、「血糖コントロールのストレスが減った!」と言われる患者さんが多くいらっしゃいます。
(1型糖尿病に対する食事療法の項をお読みください)
血糖管理のみならず、肥満症の改善と筋力維持・向上を目的とした
理学療法士による運動療法のパーソナルトレーニングを実施しています
糖尿病の治療として、身体活動(=運動などで身体を動かすこと)を増やすことは非常に重要です。
血糖値や体重などのより良い管理のためには、やみくもに身体を動かすのではなく、「何の」運動を「いつ」「どこで」「どれくらい」「どのように」実施すればよいのかを把握することが大切です。
そのためには、自身の糖尿病の状態、合併症、治療内容に加え、現在の運動機能を知ることが欠かせません。
当院では、理学療法士による運動療法の“パーソナルトレーニング”を実施しています。
それぞれの患者さんに適した具体的な運動内容の指導を行うことにより、血糖値の改善だけでなく、筋力の維持・向上や肥満症の改善を目指します。
患者さんの投与薬剤や合併症を把握したうえで、筋肉量の測定(InBody770)
および運動機能の簡単なテストを行います。
それぞれの患者さんの目的、希望を聞いたうえで、各自の運動機能に合わせた
運動プログラムを組みます。
合併症の程度によっては、行わない方がよい運動がありますので、その説明を
行います。また、血糖パターンや使用薬剤により、適する(適さない)
運動時間の説明を行います。
希望される方には、運動の強度や種類による血糖値の変化を、持続血糖測定器
(フリースタイルリブレ)で確認していただきます。
運動開始後は、定期的に筋肉量の測定および運動機能のチェックを行い、
運動による効果を実感していただきます。
減量のための食事、運動の専門的なアドバイスとともに、
ダイエットを後押ししてくれる糖尿病薬も組み合せることにより、
糖尿病の方が安全にかつ確実に減量できるようにサポートいたします。
肥満、肥満気味の方は体重を減らすことにより、インスリン(自身の膵臓からの分泌、外から注射したインスリンともに)の効きがよくなり、格段に血糖がよくなり、お薬の量が減らせることをよく経験します。
当院では、「体重を増やさない糖尿病治療」、肥満の方に関しては、「安全で確実なダイエット(減量治療)とともに行う糖尿病治療」に力を注いでいます。
しかし、どこまでのカロリー制限や(緩やかな)炭水化物制限が安全に行えるかについては、各患者さんの糖尿病の病態(状態)や使用している薬剤の組み合わせにより異なります。
当院では、減量のための食事、運動の専門的なアドバイスとともに、2型糖尿病の方に関してはダイエットを後押ししてくれる糖尿病薬も組み合わせることにより、より確実に減量できるようにサポートいたします。
減量サポートにおいては、患者さんの今までの生活(食事内容や運動量など)を否定するようなことは決して行いません。
減量したい患者さんの気持ちを理解し、患者さんとともに、ゆっくりでも確実に目標体重に近づくように、寄り添ってサポートしたいと考えています。
耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
脂質異常症
高血圧
高尿酸血症・痛風
冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
脳梗塞:脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA)
脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLD)
月経異常
睡眠時無呼吸症候群(SAS)・肥満低換気症候群
整形外科的疾患:変形性関節症(膝、股関節)・変形性脊椎症、腰痛症
肥満関連腎臓病
医師、管理栄養士とともに目標体重を決定します。
(1ヶ月で〇kgに、3ヶ月で〇kgに、半年で〇kgに、最終目標は〇kgまで減らす)
減量のために減らすべき摂取カロリーを算出し、そのための食事内容と量について、患者さんにご説明します。
患者さんには、自宅での体重、運動、食事の記録をつけていただきます。
1ヶ月毎に「InBody」を用いて、体重だけでなく、筋肉量の変化、脂肪量の変化をチェックします。
糖尿病をお持ちの患者さんについては、ダイエットを後押ししてくれる薬物療法も組み合わせて減量治療を行います。
1型糖尿病の方が安全に、かつ確実に減量できるようにサポートいたします
1型糖尿病であっても、肥満は他の病気を引き起こしますので、体重コントロールが非常に大切です。
2型糖尿病や糖尿病を持たない人に比べ、1型糖尿病の人は、カロリー制限や炭水化物制限により、ケトン体が体にたまりやすくなり、ケトン体が体にたまると、倦怠感や気分不良、さらに悪化するとケトアシドーシスによる意識障害をきたし命にかかわる可能性があります。
従って、糖尿病を専門としていない医療機関では、1型糖尿病の方のダイエット(減量治療)はあまり勧められない場合もあります。
一方、1型糖尿病であっても、肥満、肥満ぎみの方は体重を減らすことにより、インスリンの効きがよくなり、血糖にも良い影響があります。
1型糖尿病の患者さんに、どこまでのカロリー制限が安全に行えるかについては、各患者さんの糖尿病の病態(状態)により異なります。
当院では、減量のための食事療法、運動療法とともに、その際のインスリンの調整法の説明、ケトン体のチェックなど行っていきますので、1型糖尿病の方が安全に、かつ確実に減量できるようにサポートいたします。
2型糖尿病の方が安全に、
かつ確実に減量できるようにサポートいたします。
減量のための食事、運動の専門的なアドバイスとともに、
ダイエットを後押ししてくれる糖尿病薬も
組み合せることにより、2型糖尿病の方が安全に、かつ確実に減量できるようにサポートいたします。
肥満、肥満気味の方は体重を減らすことにより、インスリン(自身の膵臓からの分泌、外から注射したインスリンともに)の効きがよくなり、格段に血糖がよくなり、お薬の量が減らせることを良く経験します。
当院では、「体重を増やさない糖尿病治療」、肥満の方に関しては、「安全で確実なダイエット(減量治療)とともに行う糖尿病治療」に力を注いでいます。
しかし、どこまでのカロリー制限や(緩やかな)炭水化物制限が安全に行えるかについては、各患者さんの糖尿病の病態(状態)や使用している薬剤の組み合わせにより異なります。
当院では、減量のための食事、運動の専門的なアドバイスとともに、ダイエットを後押ししてくれる糖尿病薬も組み合わせることにより、2型糖尿病の方が安全に、かつ確実に減量できるようにサポートいたします。
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