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論文紹介

  • 2023年1月29日
  • 2023年3月11日

新しい経口GLP-1受容体作動薬~ダヌグリプロン(PF-06882961)とオルフォルグロプリン(OWL833)~

各医薬モダリティにより投与経路、副作用、コストが異なる   医薬品はその分子量により低分子、中分子、高分子医薬品に分かれます。 昔からある医薬品は低分子の化合物が多く、だいたい分子量500前後より小さいものになります。 分子量が小さいので経口投与でき、比較的安価に大量に生成できるメリットを持つ薬品です。また小さな分子であるため細胞内にも届けることができますが、特異性は低い特徴があります。 […]

  • 2022年12月23日
  • 2022年12月25日

ステロイド薬と糖尿病

  さて、雪とは何の関係もありませんが、今日はステロイドと糖尿病に関する論文のご紹介です。 ステロイド薬を使用すると血糖値が上がりやすくなるのはよく知られていることですが、ステロイドの量や使用期間と糖尿病発症との関係についてははっきりわかっていません。     イギリスの医療データベースを用いた後ろ向きの観察研究です。 ステロイド薬を投与(内服もしくは注射)された人の […]

  • 2022年12月4日
  • 2022年12月4日

Bionic pancreas~すべて自動調整されるインスリンポンプ~

Bionic pancreasは体重を入力するだけで自動的にインスリン注入量が自動設定、調節されるインスリンポンプ こたつに入って論文読んでたら1分以内に寝られそうですね….。   さて、今日はインスリンポンプに関する論文のご紹介です。     Bionic pancreasはHCLと同じく血糖値に合わせてインスリンが自動調節されるインスリンポンプです。 […]

  • 2022年8月30日
  • 2022年8月30日

食後の中性脂肪値はどこまで、いつまで上がる?

          今日は食後の血中トリグリセライド(TG:中性脂肪)のお話です。 悪玉コレステロールだけでなく、血中TGが高いと、狭心症や心筋梗塞のリスクが高いことが知られていますね。 もちろん空腹時TGも随時(食後)TGも高ければ血管によくないことは以前からわかっていましたが、モッさんの言う通り食後TGは食事内容や食事からの時間に影響を受けるた […]

  • 2022年6月12日
  • 2022年6月12日

明るい部屋での睡眠はインスリン感受性を悪化させ血糖上昇のリスクあり

夜、デスクやリビングなどで電気をつけたまま寝てしまうと翌朝はすっきりしませんよね。 明るいところで寝ると良くないんだろうな…というのはなんとなく誰しも感じていることだと思いますが、血糖値への影響はあるのでしょうか? 明るい部屋で寝ると翌日のインスリン感受性が悪化する シカゴの睡眠研究センター(神経内科)の先生らによる研究です。 20人の非糖尿病者を10人ずつ2群に分けて研究施設内で2日間寝てもらい […]

  • 2022年5月8日

GLP-1・GLP1/GIP(tirzepatide)・GLP-1/グルカゴン共受容体作動薬の
HbA1c低下・体重減少効果

前回記事の続きです。「GLP-1、GIP、グルカゴンの働きは似ていたり似ていなかったり…」よりお読みください。 前回記事の続きです。 3製剤の血糖改善効果・体重減少効果についてまとめられたシステマティックレビューをご紹介します。 今回ご紹介するのは、 コクランライブラリー(Cochrane共同計画)、Medline(米国国立医学図書館:NLM)、Web of Sciences(クラリベイトアナリテ […]

  • 2022年3月31日
  • 2022年4月5日

2型糖尿病の発症前からβ細胞機能(インスリン分泌能)は徐々に低下している

  2型糖尿病の発症前からインスリン分泌能は徐々に低下している さて、ご存じの通り2型糖尿病の発症にはβ細胞機能(インスリンを分泌する力)が深くかかわっています。 このβ細胞機能が低下すると糖尿病になってしまうわけですが、実は糖尿病の発症前からインスリン分泌は徐々に低下していることがわかっています。     ガジガジDrの言うとおり、β細胞の自然史を詳細に知ることは非 […]

  • 2022年3月4日
  • 2022年3月6日

GFRが低下している糖尿病患者においてもSGLT2阻害薬の貧血抑制効果あり

  糖尿病患者さんの5人に1人が貧血を合併している さて、モッさんの血の気はいつも多そうですが、今日は貧血のお話です。 糖尿病患者さんでは貧血が多いことが知られています。 貧血を起こす原因に鉄欠乏や腎臓病などがありますが、同じ貯蔵鉄の濃度、同じ腎機能の糖尿病と非糖尿病の人を比べると、糖尿病の人のほうが2~3倍も貧血が多いことが報告されています。   アルブミン尿排泄がない(腎症 […]

  • 2022年2月23日
  • 2022年2月23日

fQRSで糖尿病患者さんの心機能障害(拡張障害)を予測できる?

fQRS:断片化QRSは異常な切れ込みを有する心電図所見 断片化(フラグメント)QRSとは、QRS内に異常なノッチ(切れ込み)を有する心電図のことを指します。 たとえば心筋梗塞により心筋がダメージを受けると、心室内の脱分極(電気的興奮)がバラバラに生じ、このような波形になってしまうと考えられています。 さらに、fQRSは心筋梗塞だけでなく、その他の心筋症や心サルコイドーシスなど、その他の心筋障害で […]

  • 2021年12月31日
  • 2021年12月31日

減量治療薬として期待が高まる週1回投与のアミリンアナログcagrilintide

アミリンはインスリンとともに膵β細胞から分泌されるペプチドホルモンでああり、食欲抑制に働く。 アミリンは、ものを食べた時にインスリンとともに膵臓のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンです。 アミリンは、消化管運動を抑制して血糖値を調節したり、グルカゴンを抑制する働きを持っています。 さらに、アミリン受容体は、背側迷走神経複合核群(孤束核、最後野、迷走神経背側運動核)に存在しており、アミリンはGLP […]